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クリエイティブ実践ガイド

CFG Scaleを変えると画像はどう変わる? 実画像45枚で比較

CFGで絵はどう変わる? 同じSeedの実画像45枚で比較
目次
かがり

CFGって、どこまで上げればいいの? 数字だけ見ても、絵の違いが想像できないわ。

ロコ

同じSeedで並べてみよう。色だけでなく、服や構図も動くことがあるんだよ。

まずは同じSeedの5枚を並べてみよう

WAI Illustrious SDXL v17.0で、CFGを3・5・7・9・12に変えた45枚を生成しました。人物アップ・全身・背景を含む場面が各3 Seed。同じ題材・Seedの5枚では、CFG以外の条件をそろえています。

人物アップ・Seed 20261026。CFG以外は共通です。

横へスクロールすると5段階を見られます。「2枚比較に追加」で選んだ2枚を大きく並べられます。拡大位置は全画像で共通です。構図が動くと同じ座標に顔がない場合があるため、横位置・縦位置も調整してください。

人物アップ・Seed 20261026・CFG 3の実生成画像
CFG 3人物アップ・Seed 20261026原寸を拡大
人物アップ・Seed 20261026・CFG 5の実生成画像
CFG 5人物アップ・Seed 20261026原寸を拡大
人物アップ・Seed 20261026・CFG 7の実生成画像
CFG 7人物アップ・Seed 20261026原寸を拡大
人物アップ・Seed 20261026・CFG 9の実生成画像
CFG 9人物アップ・Seed 20261026原寸を拡大
人物アップ・Seed 20261026・CFG 12の実生成画像
CFG 12人物アップ・Seed 20261026原寸を拡大
全45枚の原PNGと生成条件を開く(画像はリンクを開いたときだけ読み込み)

45枚の対応表とSHA-256 / 環境・プロンプト・モデルの記録

今回の画像から選ぶなら、まずCFG 5を出発点にします。 アップの顔や服の色を保ちながら、全身では白いシャツも見える値だったからです。もっと柔らかな陰影が好みなら3、線や花の描写を比べたければ7へ動かしてみてください。

たとえば「人物アップ・Seed 20261027」は、5と7で顔の向きや髪型がよく似ています。差は髪の明暗や頬の陰影などで、ぱっと見て大きく変わる組ではありません。一方、12では髪の上側が強い黄褐色になり、セーターの青も鮮やかになりました。高い値へ動かす理由がなければ、5や7から無理に上げる必要はなさそうです。

これは、今回のモデルと設定での選び方です。3・5・7・9・12は比較のために選んだ数字で、すべてのモデルに合う推奨値の一覧ではありません。

CFG Scaleは何を調整する値?

CFGは、画像を作る途中で、プロンプトによる条件の影響をどのくらい強めるかを調整します。解像度や、細部の数を直接指定する値ではありません。

元のClassifier-Free Diffusion Guidanceの論文は、条件を与えた予測と与えない予測を組み合わせ、生成の傾向を調整する方法を説明しています。今回のComfyUI標準処理も、二つの予測の差へCFGの倍率を掛ける形です。ただし、今回はネガティブプロンプトを使っているため、比較相手の枝にも避けたい内容の条件が入ります。ネガティブを変えれば、同じCFGでも結果は変わり得ます。

「赤い上着」と書いてCFGを上げても、赤だけが強くなるとは限りません。服の形、光、人物の位置も生成し直されます。今回の実画像でも、全身の足幅や、自転車と木の位置が動きました。気に入った絵をそのまま高画質にするつまみ、とは考えずに使いましょう。

今回はこの条件で45枚を生成しました

モデルは手元のwaiIllustriousSDXL_v170.safetensorsです。実ファイルのSHA-256を計算し、配布元の公開APIにあるv17.0のファイル情報と一致することを確認しました。モデルの重みは配布せず、生成画像と条件を公開しています。

配布元の現行v17向け説明は、Euler a、15〜30 Steps、CFG 5〜7、内蔵VAEを案内しています。通常のCFGを調整するIllustrious系SDXLで、今回の生成手順には低ステップ化や別の誘導処理を加えていません。

サンプラーは案内に合わせてEuler a、ステップ数は案内の範囲内で30に固定しました。解像度も配布元の作例にある1024×1344です。スケジューラーは既存ComfyUIの標準KSamplerで使えるNormalを選び、すべて同じノイズ量の並びで比較しました。これらが最適かを比べる実験ではありません。

項目 固定した条件
モデル WAI Illustrious SDXL v17.0、約6.94GB
SHA-256 f116b0c78ff441467b0cdc8f1936e1ed18ea31e9997c7b132b1b8db533f0bd04
VAE・テキスト処理 チェックポイント内蔵VAE・標準CLIP。層の上書きなし
使用ソフト 既存のComfyUI 0.42.1、commit 63be2f9b82ad0dac88a7ceaa28a9cf3154125a18
実行環境 Windows 11、RTX 5090、PyTorch 2.14.1+cu130
サンプラー・スケジューラー Euler a(euler_ancestral)・Normal
Steps・解像度 30・1024×1344、1枚ずつ生成
Seed 20261026・20261027・20261028。生成前に固定
変えた値 CFG 3・5・7・9・12のみ
その他 denoise 1.0、LoRA・ControlNet・Hires. fix・顔補正・追加guidance・後処理なし

成人のオリジナル人物を指定し、髪の色やリボン、服装、背景を見比べられるようにしました。既存キャラクター名や作家名は使っていません。

3題材のプロンプトと共通ネガティブを読む

人物アップ:

general, masterpiece, best quality, 1girl, solo, adult woman, mature female, portrait, head and shoulders, looking at viewer, green eyes, short brown hair, yellow hair ribbon, navy blue sweater, white shirt collar, plain light gray background, soft daylight

全身:

general, masterpiece, best quality, 1girl, solo, adult woman, mature female, full body, standing, feet in frame, looking at viewer, green eyes, short brown hair, yellow hair ribbon, red long sleeve jacket, white shirt, blue long pants, black sneakers, arms at sides, simple beige background

背景を含む場面:

general, masterpiece, best quality, 1girl, solo, adult woman, mature female, full body, standing beside a red bicycle, short brown hair, yellow hair ribbon, navy blue jacket, white shirt, blue long pants, black sneakers, riverside park, white wooden fence, orange flowers, large green tree, blue sky, daytime

共通ネガティブ:

nsfw, explicit, nude, underwear, cleavage, child, bad quality, worst quality, worst detail, sketch, text, watermark

全45条件が完了し、実行失敗による再試行はありませんでした。崩れや指示から外れた部分も、そのまま残しています。気に入ったSeedへの差し替えはしていません。

表示用は同じ方法で全体を512×672へ縮小した画像です。色補正・シャープ化・修復は加えていません。拡大は全画像へ同じ倍率・座標を適用し、原PNGを読み込みます。各画像の原PNG・workflow JSON・SHA-256は、比較欄の「全45枚」から確認できます。

画像のどこが変わったか

人物アップ:5と7は近い組も。12では髪の黄色が目立つ

「人物アップ・Seed 20261026」の5と7では、目の形、白い襟、紺色のセーターがよく似ています。9では前髪の右側に黄色い筋が入り、12では髪の下側にも黄色が広がっています。黄色いリボンは指定しましたが、髪は茶色の指定です。この組では、値を上げるほど色の指定がきれいに分かれたわけではありません。

Seed 20261027でも、12は髪の明部が黄褐色に強まり、暗い輪郭との境目が目立ちます。5と7の方が茶色の髪としては落ち着いて見えるので、今回5から始める理由の一つにしました。

Seed 20261028は、3から5で顔の傾きや襟の形が変わっています。5・7・9は近い構図ですが、12では髪の右側の黄色い筋と大きなリボンが目立ちます。なお、短い髪を指定しても、結んだ髪や長い横髪になりました。CFGを上げるだけで、この指定のずれを直せた比較ではありません。

全身:服の色だけでなく、前の開き方と足幅も変わる

「全身・Seed 20261026」は、3では上着の前が閉じており、白いシャツがほぼ見えません。5・7・9では前が開き、白い面が見えます。服の指定を見比べるなら、ここは3から5へ上げて試す理由になります。

ただし、12へ上げると足幅が大きく広がりました。赤い上着や青いパンツを保っていても、立ち姿は別の印象です。構図を気に入っているなら、服の描写だけを見て決めない方がよさそうです。

Seed 20261027では3と5が近い立ち姿で、7から上着の白いシャツが広く見えます。Seed 20261028では9で襟が大きくなり、胸の丸い模様も現れました。プロンプトにはない装飾なので、細部が増えたことをそのまま指示の反映が良くなった、と数えるのは難しいところです。

顔や体については、全身3 Seedの計15枚を見比べても、「高CFGだけで手足が大きく壊れる」という一貫した変化は確認できませんでした。手は小さく、一部が袖で隠れているため、指の自然さをこの全体表示だけで判定せず、原寸で見てください。12でも見た目が成立している画像はあり、低い方が常に良いという結果でもありません。

背景を含む場面:花と影が強まり、木や自転車の配置も動いた

「背景を含む場面・Seed 20261026」は、3と5で人物・自転車・右側の木の配置が近い画像です。7では花の橙色と白い中心がはっきり見え、9では木の幹が上側へ移って、自転車の前輪もより正面を向きます。12では籠の素材が金属の網から編み籠のような見た目へ変わりました。

Seed 20261027も、3と5は大きな配置が近い一方、9と12では人物が右へ寄り、背後に建物が見えます。空や服の色が強くなったことと、背景の内容が変わったことを分けて比べてみてください。

Seed 20261028では、3と5にある中央奥の木から、7以降は画面左の大きな幹へ配置が変わりました。7の前輪は画像の左端で一部が切れています。全身の足先が入っていても、自転車全体まで入るとは限りません。同じSeedは同じ構図の保証にはならず、CFGを動かしたら四隅も見直したくなる例です。

自分の一枚では、どこから上げ下げする?

かがり

5と7、どっちも好きな絵があるわ。必ず一つに決めるものなの?

ロコ

絵ごとに選んでいいんだよ。残したい色や構図を決めて、同じSeedで比べてみよう。

今回と同じモデル・設定なら、まず5で一枚作り、気になるところに合わせて3か7を並べてみてください。

今の絵で気になるところ 次に試すことと見る場所
髪の明暗や色が強すぎる 同じSeedでCFGを下げる。アップの20261027で12から7・5へ戻すように、髪と頬の明暗を見る
指定した服が見えない 5から7を比較する。全身20261027の白いシャツのように、欲しい部分が現れたか確かめる
5と7の違いが小さい 好きな方を保存する。アップ20261027のように、大差がない組へ無理に優劣を付けない
色は良いがポーズや配置が変わった 構図を優先するなら元の値へ戻す。全身20261026の足幅、背景20261028の前輪まで見る
顔や手が不自然 低いCFGも同じSeedで比較する。改善しなければ元へ戻し、別Seedやプロンプトは別の比較として試す

一項目の変化を見たいときは、CFGとSteps、サンプラー、ネガティブを同時に動かさない方が分かりやすくなります。選んだ画像とworkflowを保存したら、別のSeedでも同じ方向に変わるか試してみましょう。

他のSDXLモデル、低ステップ向けのモデル、Fluxなどの別のguidance設定へ移るときは、その配布元の説明から始めてください。今回の45枚で分かったことは、WAI v17・Euler a・Normal・30 Stepsと、この3題材での変化です。

まだ生成環境を用意していない方はStable Diffusionをローカルで始める手順、ComfyUIで一枚作る操作は最初の画像生成へ。設定欄全体の役割はseed・steps・CFG・samplerの違い、計算方式も比べたくなったらサンプラー・スケジューラー比較で、次に動かす一項目を選べます。

まとめ

  • 今回の構成ではCFG 5を出発点にし、柔らかくしたければ3、描き込みや指示を比べたければ7を試す
  • 人物アップの5と7には小さな差の組もあり、9や12では髪への黄色の混入が目立つ例があった
  • 全身や背景を含む場面では、服の開き方、足幅、木や自転車の配置まで変わった
  • 全45枚の原PNGとworkflowを保全。結果はこのモデル・固定設定・題材の範囲で読む