BTO PCは購入後に増設できる?GPU・RAM・SSDと保証の確認手順

目次
買ってからRAMが足りなくなったら……空きスロットへ自分で足して、保証は大丈夫かしら?
取り付けられるかと、作業後の保証は別なんだよ。部品を買う前に、その機種で認められる方法を聞こう。
BTO PCを買ったあとにRAMやSSDが足りなくなっても、PCごと買い替えずに済む機種はあります。問い合わせにはPCの型番、追加したい部品、自己作業か販売店へ頼むかを書いておくと、自分の構成に合う回答をもらいやすくなります。
販売店の回答が得られたら、RAMの枚数、SSDの接続先、GPUの寸法と電源を調べていきましょう。部品を買う前にここまで分かれば、取り付けられない買い物を減らせます。作業も一つずつ進めると、うまく動かなかったときに原因を追いやすくなります。
最初に、増設後の保証と作業方法を聞く
「メモリを増やせますか」と聞いて「可能です」と返ってきても、まだ部品を注文するのは待ちましょう。取り付けられるという回答と、自己作業をした本体の保証を受けられるという回答は、別々にもらいたいところです。
たとえば、マウスコンピューターの製品FAQは増設できると案内する一方、同社の指定なく増設した場合は、不具合の原因を限定せず保証できなくなると説明しています。標準製品保証規定にも、増設部品の接触不良や設定の誤り、改造などによる故障・損傷の除外があります。「増設と関係のない故障なら必ず保証が残る」と、自分で条件を狭く解釈しないでください。
マウスは購入後の増設相談も受け付けています。対象のPCについて、部品と作業方法を指定した回答をもらいましょう。他の販売店も同じ規則とは限らないので、購入時の保証書とその機種への回答を保存します。
型番を入れて問い合わせよう
部品の候補があるなら、次の内容を埋めて問い合わせに使えます。まだ分からない型番は、推測で記入せず「未確認」とします。
PCの型番:
注文番号・購入日:
出荷時の構成:
追加・交換したい部品のメーカー・型番:
希望する作業方法:自己作業/販売店へ依頼
この部品と作業方法で増設できますか。
御社指定の増設として扱われますか。
変更後の本体と追加部品の保証範囲を教えてください。
修理時は出荷構成へ戻す必要がありますか。
元部品の保管、事前申請、指定手順の条件はありますか。
「指定の増設」に当たるかなど、回答から読み取れない点は作業前に聞き直してください。自己作業の部品代だけを見ず、販売店へ任せる見積もりも取ると、保証を含めて選べます。これからPCを買う人なら、出荷時に増量する金額も並べてみましょう。
64GBから128GBへ増やしたい場合の記入例
架空のPC「練習用PC A」が32GB×2枚で、128GBへ増やしたいとします。まだ追加メモリの型番と保証条件が分からない段階なら、照会文は次のように埋められます。
PCの型番:練習用PC A(説明用の架空機種)
出荷時の構成:RAM 64GB(32GB×2枚)
希望する容量:128GB
追加・交換したい部品の型番:未選定
希望する作業方法:自己作業と販売店への依頼を比較したい
対応するメモリ一式と、認められる作業方法を教えてください。
32GB×2枚の追加と、一式交換のどちらに対応しますか。
それぞれの部品代・作業費と、変更後の保証範囲を教えてください。
この記入例からの判断は、部品の注文を待ち、対応する組み合わせと保証の回答をもらうことです。32GB×2枚なら容量の計算は合いますが、そのPCで4枚を混在させて使えるかはまだ分かりません。販売店の回答と基板の条件がそろってから、追加と一式交換の総額を比べます。これは照会の書き方の例で、実在機の増設成功や販売店の回答ではありません。
今の構成と、正常に動いている状態を残す
次は「いま何が入っているか」を調べます。注文構成表を手元に置き、電源とマザーボードの型番、RAMの容量と枚数、SSDの型番と位置を書き出しましょう。交換先の部品は、この構成に合わせて選びます。
BTOでは、出荷前にすべての部品型番を指定・確認できるとは限りません。マウスのFAQでも、公開されていない部品は出荷時期でメーカーや型番が変わる場合があると説明されています。不明な仕様は販売店に照会し、到着後の資料や実機情報で確かめてください。
作業前には重要なデータを別媒体へバックアップし、Windowsが起動すること、元のメモリ容量とドライブ一覧、普段のAI処理が完了することを確認します。すでに不具合があるPCなら、先にその症状を相談しましょう。増設も同時に行うと、何が原因だったか分かりにくくなります。
RAMは、容量だけでなく枚数を見る
同じ64GBでも、32GBを2枚使っているPCと、16GBを4枚使っているPCでは増やし方が違います。4スロットで最大128GBに対応するPCを仮定し、128GBへ増やす例を見てみます。
| 今の64GBの構成 | 128GBにする方法の例 |
|---|---|
| 32GB × 2枚 | 対応する32GB × 2枚を追加、または一式交換 |
| 16GB × 4枚 | 32GB × 4枚などへ全交換 |
| 64GB × 1枚 | CPU・基板が対応すれば64GBをもう1枚 |
32GBを二枚足せるなら、それで決まりじゃないの?
表は増やし方の例なんだよ。その四枚の組み合わせに対応するかまで確かめて、追加と一式交換を比べよう。
まず空きがあるかを見て、そのあとで追加するメモリの条件を合わせます。DDR世代やUDIMM・SODIMMの形状が違えば使えません。合計128GBという数字が合っていても、1枚あたりの容量や枚数に制約があるため、CPUとマザーボードのマニュアル・適合表まで照合してください。
同じ製品名のメモリを後から買っても、別ロットや混在した組み合わせまで保証されるとは限りません。また、4枚構成では使える速度の条件が変わる機種もあります。追加するか一式を交換するかは、これらの条件を照合して決めましょう。必要な合計容量で迷う場合は、BTOのRAMを含む構成選びも参考になります。
SSDは、空きM.2の接続条件を読む
SSDは、空いているM.2端子を見つけてからが確認の始まりです。そこがNVMeとSATAのどちらに対応し、2280などどの長さを付けられるか、マザーボードのマニュアルを開きましょう。見た目が似た端子でも、選べるSSDは同じとは限りません。
さらに、そのM.2を使うとSATA端子やPCIeスロットの利用条件が変わらないかを読みます。すでに使っているドライブや追加カードがあるなら、それらと両立できる位置を選びます。ヒートシンクの高さ、GPUや配線との干渉も確認してください。
モデルや生成物を置くSSDの追加なら、元のWindowsを残したまま容量を増やせます。一方、Windowsの入ったSSDを外すなら、移行か再インストールが必要です。新しいSSDで起動できなかったときに戻せるよう、回復手段と元のドライブを用意しておきましょう。
取り付ける場所と接続条件が分かったら、必要な容量を決めましょう。1TB・2TB・4TBの見積もりで、モデルや生成物をどのくらい置くかを考えられます。
GPUは、カードと電源ケーブルが収まるかを見る
GPUは「RTX 5090が入ったケースだから大丈夫」とは選べません。同じGPUでもカードメーカーや製品で長さ・厚みが違います。買うカードの正確な型番を決め、その寸法をケースの条件と比べてください。
ケースのGPU搭載上限と比べる際は、前面ファンやラジエーターを取り付けた状態の条件を読みます。カード本体が入っても、吸気がふさがれたり、側板で電源ケーブルを無理に押したりする構成は避けてください。
電源は、GPUメーカーの推奨容量だけでなく、必要な端子とケーブル、電源側の対応を照合します。電源ユニットも交換する場合は、元のモジュラーケーブルをそのまま使わず、メーカーが組み合わせを認めたものを使います。差し込めることだけで互換性を判断しないでください。
カードが収まらずケース交換、電源も交換となると、GPUだけの買い物ではなくなります。必要な部品と作業を一度全部書き出し、販売店に交換を頼む費用や、完成品の上位構成とも比べてみてください。
一部品を替えるたびに、起動と普段の処理を確かめる
作業するときはPCを終了して電源を外し、機種のサービス手順に従います。取り外した部品は処分せず、元の取り付け位置と一緒に記録しておきましょう。
取り付け後は、一つの部品ごとにPCを起動します。BIOS・UEFIとWindowsまで進み、増やした容量、GPU名、ドライブが予定どおり見えるかを確認しましょう。認識できたら、作業前に動かしたのと同じAI処理を実行します。起動しただけでは、普段の負荷で使えるかまでは分からないためです。
たとえばSSDだけを足したなら、新しいドライブが見えることに加え、元のドライブも使え、同じモデルを読み込んで処理を完了できるかまで見ます。RAMだけを替えたなら、予定の容量が認識され、変更前と同じ処理が途中停止せず終わるかを確かめます。
エラー、異常な温度、予期しない停止が出たら、次の部品には進みません。変更した一部品と、その前後の状態が分かるうちに相談できるよう、結果を残しましょう。
起動しない、認識されない場合は、いったん作業を止めて電源を外し、接続と指定手順を見直します。原因を絞れなければ元の構成へ戻し、変更した部品と症状を販売店へ伝えましょう。
自己増設が合わなければ、販売店へ任せる
保証の回答が得られない、元へ戻す自信がない、業務で長く止められない。そんなときは、自己増設を頑張るより販売店へ任せる見積もりを取りましょう。これから買うPCなら、必要な容量を最初から載せる方が都合のよい場合もあります。
反対に、保証上の条件と部品の適合が確認でき、作業と復旧の準備もできるなら、必要になってから追加できます。部品代だけでなく、作業時間、停止時間、余る元部品まで含めて、BTOの構成選びへ反映してください。
まとめ
- 増設の物理適合と保証継続は別に確認し、型番・部品・作業方法を販売店へ照会する
- RAMは枚数、SSDは接続と共有、GPUは寸法・電源・配線を確認する
- 元部品を残し、一部品ずつ変更して起動・認識・通常処理を確かめる
参照した情報源(2件)
- マウスコンピューター — 製品FAQ・増設 ↗マウスコンピューター
- マウスコンピューター — 標準製品保証規定 ↗マウスコンピューター




