クリエイティブ解説
AI動画のフレーム数・FPS・長さ・解像度はどう決める?

目次
AI動画を初めて生成するとき、いきなり長尺・高解像度を狙うと、失敗したときに原因が分かりにくい。
まずは短く、解像度も控えめで、同じ条件を再現できる動画を1本作る。そこからフレーム数や解像度を一つずつ増やす方が、PCの限界もモデルの癖も把握しやすい。
フレーム数とFPSは別の設定
動画の再生時間は、基本的には「フレーム数 ÷ FPS」で考えられる。たとえば同じフレーム数でも、再生時のFPSを変えれば動画の長さは変わる。
ただし、モデルが直接生成したフレームと、後からフレーム補間で増やしたフレームは同じものではない。
記録するときは、少なくとも次の2つを分けておく。
- モデルが直接生成したフレーム数
- 最終的に書き出すときのFPS
これを混ぜると、別の設定で作った動画同士を正しく比較できなくなる。
先にモデルとワークフローの前提を見る
動画モデルには、それぞれ想定されている解像度、フレーム数、用途がある。Wanのように複数の種類があるモデルでは、T2VとI2V、別サイズのモデルなどの条件を混ぜないことが大切だ。
コミュニティ製のワークフローに大きな値が入っていても、自分が使っているモデルやバージョンで同じ条件が前提になっているとは限らない。最初は公式のモデルカードやワークフローに近い設定から始める。
最初の成功例を記録する
1本うまく生成できたら、その条件を残しておく。
モデル / リビジョン:
用途: T2V または I2V
幅 x 高さ:
生成フレーム数:
再生FPS:
数値精度 / オフロード:
シード:
生成時間:
この記録があると、次に一項目だけ変えて比較できる。
長さと解像度を同時に上げない
「もっと長くしたい」「もっと高解像度にしたい」「ステップ数も増やしたい」を一度に行うと、VRAM不足や生成時間の増加が起きても原因を特定しにくい。
まずフレーム数だけ増やす。次に元のフレーム数へ戻して解像度だけ上げる。このように一項目ずつ試すと、どの設定が負荷へ効いているのか分かりやすい。
必要であれば、生成後にアップスケールやフレーム補間を行う方法もある。その場合も、モデルが直接生成した処理とは別工程として記録しておく。
最終的にどこで使う動画なのかを先に決める
必要な設定は用途によって変わる。SNSへ載せる短い動画、編集ソフトへ持ち込む素材、長い動画の一部分では、必要な解像度や長さが同じとは限らない。
最終的な出力が小さいのであれば、最初から最大解像度で生成する必要がない場合もある。逆に編集で大きく切り抜く予定なら、余裕のある解像度が欲しいこともある。
最大値ではなく「必要な範囲」を探す
動画生成の設定は、入れられる最大値を探す作業ではない。
まず必要最低限の条件で安定して生成できる状態を作り、そこから一つずつ増やす。どこでVRAM不足になるのか、どこから生成時間が許容できなくなるのかを記録していけば、自分のPCで現実的に使える範囲が見えてくる。
まとめ
- フレーム数、FPS、再生時間、解像度は別々の条件として記録する
- モデルが直接生成したフレームと、後から補間で増やしたフレームは分けて考える
- 必要なVRAMや生成時間は、モデルや数値精度、オフロードなどの条件で変わる
- 最初は短く小さな条件で成功例を作り、一項目ずつ増やして限界を確認する