Local / Edge実践ガイド
Open WebUIをDockerでバックアップ・復元する方法|ボリュームを確認する

目次
Open WebUIをDockerで運用していると、コンテナを残しておけばデータもすべて残るように見えることがある。
しかし、再作成できるコンテナと、失いたくないユーザー情報・チャット・文書などのデータは分けて考える必要がある。
バックアップでは、まず自分の環境で何がどこに保存されているかを確認する。
図: 処理や設定の流れを1枚に整理。実際の操作条件は本文で確認する。
まずOpen WebUIの保存先を確認する
Open WebUIの公式バックアップ資料では、Dockerボリュームを使い、/app/backend/dataへデータを永続化する構成が案内されている。
この保存先には、構成によってwebui.db、アップロードしたファイル、ベクトルデータベースなどが含まれる。
一方、Ollamaのモデルファイルなどは別の保存先を使う構成もある。Open WebUIのデータを保存したからといって、接続先の実行環境やモデルまで一緒に保存できたとは限らない。
作業前に次を記録する。
Open WebUIのデータ保存先:
Open WebUIのバージョン / イメージタグ:
外部のモデル・実行環境の保存先:
データベース構成:
バックアップ先:
Dockerボリュームを使っているなら、必要に応じてdocker volume inspectで実体を確認する。バインドマウントなら、Composeファイルなどでホスト側のパスを確認する。
コンテナのコピーだけをバックアップにしない
コンテナは同じイメージと設定から作り直せる。重要なのは、作り直した後にも戻したいデータだ。
構成によって、たとえば次が復元対象になる。
- ユーザーやログインに関わるデータベース
- 過去のチャット
- アップロードした文書
- 文書検索に使うデータ
- Open WebUIの設定
- 必要なログや監査記録
保存場所は導入方法で変わるため、「このフォルダーだけコピーすれば必ず全部戻る」と固定しない。自分の構成で保持したいデータの場所を特定する。
バックアップ前はできるだけ書き込みを止める
データベースや文書検索用データへ書き込みが続いている最中にファイルをコピーすると、取得時点の整合性を確認しにくくなる。
保守時間を取れるなら、Open WebUIへの変更を止めた状態でバックアップする。
また、ボリュームを削除・作り直す前に、元のボリューム名、マウント先、Open WebUIのバージョンを残しておく。
復元はいきなり本番へ上書きしない
バックアップファイルが存在するだけでは、本当に復元できるかは分からない。
可能なら別のテスト用ボリュームや隔離したOpen WebUIへ復元し、元の環境を壊さず確認する。
最低でも次を試す。
- Open WebUIが起動する
- ユーザーがログインできる
- 過去のチャットを読める
- 保存していた文書を使った検索が動く
OllamaやLM Studioなどを外部で使っている場合は、その接続先も以前と同じ条件になっているか別に確認する。
更新前のバックアップも復元試験まで行う
Open WebUIを更新する前にバックアップを取るのは有効だが、圧縮ファイルを作っただけで完了とはしない。
少なくとも一度は別環境へ復元し、ログインと主要データが戻ることを確認する。
バックアップの完成条件は、ファイルを保存したことではなく、必要な状態を実際に復元できることだ。
これからDocker構成を作る場合は、Open WebUIとOllamaをDockerで始める方法も確認できる。
まとめ
- Dockerイメージやコンテナを残すだけでは、ユーザー・チャット・文書などのバックアップにはならない
- Open WebUIが使っているDockerボリュームまたはバインドマウントの保存先を先に確認する
- 可能なら書き込みを止めた状態でバックアップし、作業前のボリューム名や構成も記録する
- 復元後にログイン、過去のチャット、文書検索まで確認して初めて使えるバックアップと判断する
参照した情報源を見る(1件)
参照情報源
- Open WebUI — BackupsOpen WebUI情報源を開く ↗