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画像生成用Cloud GPUはどう選ぶ?VRAMだけでなく起動と保存を比較

目次
画像生成用のCloud GPUを選ぶとき、VRAM容量と時間単価だけを見ると、実際の使い勝手を見落とす。モデルを取得する時間、環境が使えるまでの時間、出力を保存する場所、停止後に残る費用が、少量生成ではGPUの計算時間より大きくなることがある。
ここでは「どのGPUが最速か」を決めない。同じComfyUIワークフローを候補環境で一回ずつ動かし、自分の用途で何に時間と費用が使われるかを記録する。
比較前に固定するもの
候補ごとに変えてよいのはCloud環境だけにする。次を固定できないなら、結果を比較しない。
- ComfyUIワークフローのJSON
- チェックポイント、VAE、LoRAなどのファイルと版
- 解像度、ステップ数、サンプラー、シード値
- バッチ数と保存形式
- 初回か、モデルが保存済みか
- 観測開始・終了の時刻
GPU名が同じでも、CPU、RAM、ディスク、ネットワーク、コンテナ、モデルの置き場所が違えば、起動時間や待機時間は変わる。
同じワークフローの観測票
下の表はテンプレートであり、数値は入れていない。候補を二つまで選び、同じ条件で埋める。
| 項目 | 候補A | 候補B | 記録する条件 |
|---|---|---|---|
| GPU・VRAM表示 | コンソールに表示された構成 | ||
| 環境を起動した時刻 | 起動操作をした時刻 | ||
| ComfyUIを開けた時刻 | UIへ接続できた時刻 | ||
| モデル取得・同期時間 | 初回と保存済みを分ける | ||
| 生成開始時刻 | ワークフローを実行した時刻 | ||
| 生成完了時刻 | 同一シード値・同一設定 | ||
| 出力の保存先 | 一時ディスクか永続領域か | ||
| 出力を手元へ移す時間 | 同じファイル数で計測 | ||
| 停止後に残る項目 | 保存、予約、IPなど |
この記録があれば、画像一枚だけを急いで作る人と、数日かけてワークフローを調整する人で、選択が変わる理由を説明できる。
保存方式を先に決める
Runpodは一時的なコンテナディスク、永続ボリューム、ネットワークボリュームを分けている。Vast.aiもGPU計算、保存、通信を別の要素として扱い、停止中でも保存領域が課金されることがある。
画像生成では、チェックポイントやLoRAを毎回取得すると、GPU時間より待機が増える。逆に大きなモデルを永続保存すると、作業しない日にも費用が残り得る。次のどちらかを先に決める。
| 使い方 | 保存の考え方 | 向く判断 |
|---|---|---|
| 一度だけ試す | 作業終了時に必要な出力だけ回収する | 永続保存を増やさない |
| 数日続ける | 必要なモデルだけを明示して保存する | 保存費用と再取得時間を比べる |
| 継続して使う | バックアップ先と削除手順を決める | 停止後に残る費用を定期確認する |
Cloudの起動待ちをPC購入の根拠にしない
Cloudで起動待ちがあるからといって、すぐローカルPCを買うべきとは限らない。自宅の電力、設置、故障対応、VRAM不足も別の費用になる。
ローカルAI向けBTO PCの選び方を読む前に、Cloudの請求を「生成時間」だけでなく、起動、保存、転送、停止後の残りまで分けておく。
一枚の生成速度ではなく、作業を始めてから終わり、費用が止まるまでの一連の時間を記録すると、自分に必要なCloud GPUが見えやすくなる。
まとめ
- 画像生成の実費には、GPU稼働だけでなく環境起動、モデル取得、保存、転送、停止忘れが入る
- 同じワークフローを固定しないGPU比較は、設定差をGPU差と誤認しやすい
- RunpodとVast.aiは保存・供給・価格の仕組みが異なるため、時間単価だけを横に並べない
- 下の観測票は空欄のまま使う。測っていない秒数や一枚単価を作らない