ビジネス・社会解説
社内AIのPrompt Injection対策は何をする?modelへの指示だけでなくツール権限を絞る

目次
結論
Prompt Injectionは強いsystem promptだけでは防げません。外部文書やWebを読むAIではuntrusted contentを命令として扱う可能性を前提に、ツール権限・data access・human approval・output validationまで分離します。
まずこの表で判断する
| 入力源 | AIが読める | AIが実行できる | 承認 |
|---|---|---|---|
| 承認社内文書 | 必要範囲 | read中心 | 低riskのみ自動 |
| Web/メール | quarantine | 原則なし | write前必須 |
| user prompt | policy内 | scoped ツール | 金銭/外部送信必須 |
| ツール output | 必要field | 無条件連鎖しない | risk分岐 |
この判断表は、未測定の数字をそれらしく埋めるための表ではありません。価格・性能・品質など実測が必要なセルは、公式一次情報または自分の観測値だけで更新してください。
選び方・進め方
1. 判断ポイント
OWASPはremote/indirect injection、RAG poisoning、agent-specific attackを区別します。攻撃文がuser promptにないケースも設計対象です。
2. 判断ポイント
最も効く被害制限はleast privilegeです。検索AIにメール送信権限は不要で、下書きagentに支払実行権限は不要です。
3. 判断ポイント
人間承認では宛先、差分、金額、外部送信data、取消可否を表示し、何を承認するか判断できるUIにします。
実行前チェック
- untrusted input識別
- READ/DRAFT/WRITE分離
- secret直書き禁止
- high-risk承認
- ツール call log/alert
迷ったときの優先順位
最初に不可逆な条件を確認します。契約・権限・必要メモリ・物理互換・商用権利など、後から簡単に直せない条件を先に落とし、その後に価格や操作感を比較します。逆に、価格や画面の好みから選び始めると、導入後に「そもそも要件を満たせない」状態になりやすくなります。
まとめ
- Prompt Injectionは強いsystem promptだけでは防げません。外部文書やWebを読むAIではuntrusted contentを命令として扱う可能性を前提に、ツール権限・data access・human approval・output validationまで分離します。